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執筆者の写真清浄山 安楽寺(大阪府茨木市)

安楽寺 令和4年8月15日の言葉

更新日:2022年8月16日

 今日、アジア・太平洋の十五年戦争が終わって77年目の終戦記念日を迎えました。軍人や民間人の日本人の死者は310万人といわれています。連合艦隊司令長官26・27代目の山本五十六は、若い時ハーバード大学に2年間留学しており、アメリカの底力をまざまざと感じ取って帰国し、この十五年戦争は負けると思ったそうです。  西本願寺の23世の門主は、歴代門主文書(1938.8.5)の中で「国家の一大事に際して、すすんで命を戦地になげうち、天皇の為に死ねることができれば、義勇の極みといっても良いだろう。家族や親戚にとって悲しみは深いだろうが、それは畏れ多くも天皇に届き、末代まで伝わる忠節の誉れとして喜び、さらにお国の為に戦って、そのその遺志をまっとうしてほしい。」と末寺に伝達されました。

 日本の侵略戦争は「聖戦」という美名の元で行われたことは、誰もが周知のことでしょう。東西本願寺に戦時教学が打ち立てられたのも、十五年戦争のお土産みたいなものです。阿弥陀如来と天皇は、同一ということで盛んに使われました。  戦後、仏教界では手のひらを返したごとく、あの時代は仕方が無かったということで、うやむやに成ったようです。  今、ウクライナにロシアが侵略しています。中国と台湾とで、きなくさい臭いが、いつ漂ってきてもおかしくない時が来るような気がします。  もっと人類がしなくてはならないことが多々あります。そちらの方を考えねばと思うことしきりです。


合掌




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